マウスピース矯正を始めて1年後、歯並びがどこまで変化するのか気になる方も多いでしょう。
軽度の歯並びであれば1年ほどで治療が完了する場合もありますが、必要な期間や変化の大きさは、症例や治療計画によって異なります。また、装着時間や交換スケジュールを守れるかどうかも治療の進み方を左右します。
この記事では、1年後に期待できる変化や治療期間の目安、計画どおりに歯を動かすための注意点をわかりやすく解説します。
マウスピース矯正を始めて1年後に見られる変化
マウスピース矯正を始めて1年もすると、前歯の重なりや隙間、歯の傾きなどに変化を実感できる方が多くいます。軽度の歯並びであれば、1年ほどで治療が完了する場合もあります。
その一方で、歯を大きく動かす必要があるケースや、噛み合わせ全体を整える治療では、1年では終わらず、2年〜3年ほどかかることも多くあります。
また、治療の進み方は、1日20~22時間の装着時間や交換スケジュールを守れているかによっても変わります。
見た目が整ってきても、噛み合わせの調整や追加のマウスピースが必要になることがあるため、自己判断で治療を終えず、歯科医師の診断をしっかり受けながら治療完了まで進めましょう。
治療前後の写真を比較すると、歯の移動を確認しやすく、モチベーションの維持にもなります。
インビザライン治療の経過についてはこちらでも詳しく解説しています
マウスピース矯正が1年で終わる可能性のあるケース
軽度の不正咬合
マウスピース矯正は、歯並びや噛み合わせの状態によっては1年以上かかることが多く、必ず1年以内に終わる治療ではありません。
ただし、前歯のわずかな重なりや隙間、軽いねじれなど、歯を動かす場所が限局的で、移動量が短い軽度の不正咬合であれば、比較的短期間で治療が完了する可能性があります。
抜歯をせず、奥歯の噛み合わせに大きな問題がないことも、期間が短くなりやすい条件です。
ただし、装着時間が不足すると歯の移動が遅れ、治療期間が伸びるため、1日20~22時間を目安に装着し、交換時期と通院の指示を守る必要があります。
見た目が早く整っても、噛み合わせの調整や保定に時間が必要な場合があります。また、虫歯や歯周病がなく、治療前後の処置が少ないことも、予定どおり進みやすい要素です。
成長期に行うマウスピース矯正
顎の成長が続く子どもでは、成長を利用しながら歯列や噛み合わせを整えるマウスピース型の矯正装置が用いられることがあります。
子供の歯や顎は柔軟なため、矯正装置によって発育を適切な方向へ導ければ、将来必要となる歯の移動量を減らし、治療を進めやすくできる可能性があります。
ただし、成長期に始めれば必ず1年以内に完了するわけではありません。子どもの矯正は、永久歯が生えそろう前の1期治療と、その後の2期治療の二つに分かれることもあり、全体では数年にわたる場合があります。
開始時期や治療方法は、年齢だけでなく、歯の生え替わり、顎の成長、本人が装着時間を守れるかを踏まえて歯科医師が判断します。定期的な経過観察も欠かせません。
マウスピース矯正の治療期間は大きく分けて2つ
動的治療期間(歯を動かす)
マウスピース矯正の動的治療期間とは、アライナーを交換しながら実際に歯を動かす期間です。一般的には数か月から2~3年程度が目安ですが、前歯の軽い重なりや隙間だけを整える部分矯正では、半年~1年ほどで終わる場合もあります。
一方、抜歯を伴う症例や、奥歯を含めて噛み合わせ全体を整えるケースでは、2年以上かかることが多くあります。治療期間は歯の移動量や骨格、年齢、虫歯・歯周病の有無などで変わります。
また、指示された装着時間や交換スケジュールを守れないと、歯が計画どおりに動かず、追加のマウスピース作製や治療期間の延長につながります。
治療途中でアライナーが浮く、歯の動きが遅れる、噛み合わせに微調整が必要になる場合には、再スキャンを行って追加アライナーを作製することもあります。そのため、治療開始前に示される期間はあくまで目安と捉えた方が良いでしょう。
保定期間(後戻りを防ぐ)
保定期間とは、動的治療を終えた後に、整えた歯並びの後戻りを防ぐ期間です。歯を動かした直後は、歯を支える骨や周囲の組織がまだ安定しておらず、歯が元の位置へ戻ろうとします。
そのため、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、新しい位置で歯を定着させます。
保定期間は少なくとも動的治療と同程度、一般的には2年以上が目安とされますが、歯並びを長く維持するために、その後も就寝時の装着を続けるよう指示されることがあります。見た目が整った時点で治療が完全に終わるわけではありません。
装着を自己判断でやめると後戻りする可能性があるため、動的治療期間が終わった後も歯科医師の指示に従い、定期検診も受けましょう。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間を比較
マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間は、いずれも数ヶ月から2~3年程度が目安で、症例によって大きく異なります。軽度の歯並びでは短期間で終わる場合があり、その点もワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに変わりありません。
ワイヤー矯正は装置を自分で外せないため、ご自身のモチベーションが低下しても装着時間に左右されず半ば強制的に治療を進めていくことができます。
また、幅広い症例や複雑な歯の移動にも対応しやすい特徴があります。ただし、マウスピース矯正も装置をつける時間をしっかりと守っていただければワイヤー矯正とそれほど大差なく治療期間を終えることができます。
どちらの方が必ず早いとはいえませんが、それぞれの装置ごとに得意不得意があるため、歯並びの状態や必要な移動量、自己管理のしやすさを踏まえて適した方法を選び、指示どおり治療を続けることが、結果的な期間短縮につながります。
治療期間以外のワイヤー矯正との違いはこちらで詳しく解説しています
マウスピース矯正のスケジュール
検査・診断
マウスピース矯正を始める前に、口腔内の診察やレントゲン撮影、歯型の採取、顔貌・口腔内写真の撮影などを行います。歯並びや噛み合わせだけでなく、顎の骨格、歯根の状態、親知らずの有無、虫歯や歯周病の状態まで詳しく確認します。
その結果をもとに、マウスピース矯正が適しているか、抜歯が必要か、治療期間や費用がどの程度になるかを診断します。
治療後の歯並びをシミュレーションで確認できる場合もありますが、実際の歯の動きには個人差があります。疑問点や生活上の不安は、この段階で歯科医師に相談しておきましょう。
矯正前の治療
検査で虫歯や歯周病が見つかった場合は、原則、矯正治療を始める前に治療します。マウスピースは歯全体を覆うため、唾液の自浄作用や抗菌作用が働きづらく、虫歯や歯ぐきの炎症が進みやすくなるからです。
また、虫歯や歯周病で弱っている歯や歯茎に力をかけると最悪の場合、歯を抜かなければいけないトラブルが起こることがありますので、矯正開始前に治療することが大切です。
また、親知らずの抜歯、歯石除去、古い詰め物や被せ物の調整が必要になることもあります。症例によっては、歯を並べるスペースを確保するために抜歯や歯と歯の間をわずかに削る処置を行います。
矯正前の治療に時間がかかると開始時期も遅れるため、余裕を持って受診することが大切です。
マウスピースの発注
治療計画に同意した後、口腔内スキャナーなどで取得した歯型のデータをもとにマウスピースを発注します。
完成までの期間は歯科医院や製品によって異なりますが、数週間から1ヶ月程度かかることがあります。その間に装着方法や食事、歯磨き、保管方法について説明を受ける場合もあります。
発注後に虫歯治療などで歯の形が大きく変わると、作製した装置が合わなくなってしまいます。そのため、必要な処置を終えてから最終的な歯型を採取するのが一般的です。
完成時期や受け取り方法も事前に確認しておきましょう。
矯正開始
マウスピースが完成したら、装着方法と取り外し方を練習して矯正を開始します。必要に応じて、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる小さな突起を付けたり、歯と歯の間を削ったりします。
マウスピースは歯科医師の指示に従い、1日20~22時間程度装着し、1~2週間ごとに次のものへ交換するのが一般的です。
食事と歯磨きの際は外し、再装着前には歯と装置を清潔にします。装着時間が不足すると歯が計画どおりに動かず、次の装置が合わなくなることがあるため、自己管理が重要です。
定期通院
治療開始後は、1~3ヶ月に1回程度を目安に定期通院し、歯の動きや噛み合わせ、マウスピースの適合状態を確認します。虫歯や歯周病の有無、装着時間、交換方法についてもチェックされます。
歯が計画どおりに動いていない場合は、交換時期を延ばしたり、再度歯型を採取して追加のマウスピースを作製したりすることがあります。
装置の破損や紛失、強い痛み、浮きがある場合は、次の受診日を待たず歯科医院へ連絡しなければなりません。定期通院を怠ると問題の発見が遅れ、治療期間が延びる可能性があります。
保定期間
予定していた歯の移動と噛み合わせの調整が終わったら、後戻りを防ぐ保定期間へ移ります。
治療直後の歯は周囲の骨や組織が安定しておらず、元の位置へ戻りやすい状態です。そのため、リテーナーと呼ばれる保定装置を歯科医師の指示どおり装着します。
保定期間は少なくとも動的治療期間と同程度、一般的には2年以上が目安ですが、歯並びを維持するために就寝時の装着を長く続けることもあります。
保定中も定期的に通院し、後戻りや装置の破損、噛み合わせの変化を確認します。見た目が整った後も、保定まで継続して初めて治療の成果を維持しやすくなります。
マウスピース矯正に関して不安がある方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
マウスピース矯正を始めたいものの、治療期間や1年後の変化、装着時間、費用などに不安がある方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください。
当院では、矯正歯科をインビザラインを中心に行っており、歯並びや噛み合わせ、生活習慣を丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った治療計画をご提案します。
治療の流れや必要な期間、通院頻度、保定についてもわかりやすくご説明します。また、装着方法や日常生活で気をつける点、計画どおりに歯を動かすためのポイントについても丁寧にお伝えします。
マウスピース矯正が自分に適しているか知りたい方や、治療を始めるか迷っている方も、まずはお気軽にご予約・お問い合わせください。LINEでの矯正相談も実施しています。