「マウスピース矯正は途中で挫折しやすい」と聞いて、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
マウスピース矯正は目立ちにくく取り外しができる一方で、装着時間や交換時期などを自己管理する必要があるため、途中で治療を続けることが負担になるケースもあります。
しかし、挫折しやすい原因を理解し、正しい対策を行えば、治療を最後まで継続できる可能性は十分あります。この記事では、マウスピース矯正で挫折する主な原因や、挫折を防ぐポイントについて詳しく解説します。
マウスピース矯正で挫折してしまう原因は6つ
1日20時間以上着用する必要がある
マウスピース矯正では、十分な治療効果を得るために1日20〜22時間程度の装着が推奨されています。食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着し続ける必要があるため、最初は日常生活に窮屈さを感じる方も少なくありません。
しかし、マウスピース矯正の成功には兎にも角にも長時間装着することが大切です。装着時間が不足すると歯が計画どおりに動かず、エラーが大きくなると再スキャン・マウスピースの再作製となり治療期間の延長へとつながります。
「少しくらいなら外していても大丈夫」とすると、どんどん外す時間が増えてしまう傾向にあります。これくらいなら、と自己判断せず、決められた装着時間をしっかり守りましょう。
特に治療開始直後は生活リズムに慣れておらず、装着時間が不足しやすいため、スマートフォンのタイマーやアプリを活用しながら習慣化すると継続しやすくなります。
食事や歯磨きのたびに取り外す手間が発生する
マウスピース矯正では、食後や間食後に歯磨きをしてから再装着することが推奨されています。そのため、食事のたびにマウスピースを外し、歯を磨いてから再び装着するという一連の流れが必要になります。
外出先での食事後は環境によって歯磨きが難しいこともあり、この手間を負担に感じて装着時間が短くなってしまう方もいます。
食事の後に手軽に再装着できるよう、携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュ、歯磨きシートを持ち歩くなど、自分に合った習慣を作ることが継続のコツです。
気軽に持ち歩けるよう、外出時の口腔ケア用品をまとめたポーチなどを作ってまとめておくと、忘れることなく、外出先でもケアと再装着のルーティンを守りやすくなります。
水以外の飲料を摂取するたびにマウスピースを外す必要がある
マウスピースを装着したまま飲めるのは基本的に水のみです。コーヒーや紅茶、ジュース、スポーツドリンクのように糖分または濃い色素を含む飲み物は着色や変形、虫歯のリスクにつながるため、飲む前にマウスピースを外す必要があります。
また、食事やおやつを食べる際にも取り外さなければならず、外した後は歯磨きをしてから再装着することが重要です。頻繁に間食をする方や、仕事中にちびちびとコーヒーなどを飲む習慣がある方は、この手間が負担となり、挫折につながるケースがあります。
間食や飲み物を摂る時間をある程度決めておくと、取り外しや再装着の回数を減らしやすくなります。間食や飲み物をとる時間にメリハリをつけられると虫歯や着色のリスクも減らすことができて一石二鳥です。
マウスピースが破損・紛失する恐れがある
マウスピースは取り外しができる反面、紛失や破損のリスクがあります。例えば、外食時に外してティッシュへ包んでおいたまま捨ててしまったり、ポケットへ入れて変形させてしまったりするケースは少なくありません。
また、マウスピースは強化された素材とはいえプラスチックが主な材料ですので、高温の場所へ放置すると変形する恐れもあります。
マウスピースが使えなくなると、再作製費用が発生したり、治療計画に影響したりする可能性が高くなります。取り外した際は必ず専用ケースへ保管することを習慣づけましょう。
また、ご家族とお住まいの方は、家での保管場所を共有し、処分されてしまうことのないように気をつけましょう。
自己管理が求められる
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて患者様自身による自己管理が必要な治療です。装着時間を守ることはもちろん、決められたタイミングで新しいマウスピースへ交換したり、毎日清潔に管理したりする必要があります。
自己管理が不十分だと歯が予定どおりに動かず、治療期間が延びたり、期待した治療結果が得られなかったりすることがあります。
そのため、自己管理が苦手な方は、スマートフォンのアラームやアプリを活用するなど、継続しやすい工夫を取り入れることがおすすめです。
また、ご自身のお口の変化をお写真に残すことも、モチベーションを保ち、自己管理を継続しやすくする工夫の一つです。ご自身に合った方法を見つけることが大切です。
インビザライン矯正でのマウスピースの交換頻度についてはこちらもご覧ください
1~2ヶ月に1回来院する必要がある
マウスピース矯正は通院回数が比較的少ない治療ですが、一般的には1〜3ヶ月に1回程度の定期受診が必要です。歯の動きが計画どおり進んでいるかを確認し、必要に応じて治療計画の調整や新しいマウスピースの受け取りを行います。
仕事や学校が忙しく通院を後回しにしてしまうと、治療の進行に影響が出ることもあります。
また、マウスピースが合わなくなっていることに気付かず使い続けると、治療計画とご自身の歯の動きに差が出てきてしまいます。自覚症状がなくても、ご自身で”大丈夫”と自己判断するのではなく、必ず歯科医師のチェックを受けましょう。
治療をスムーズに進めるためには、定期的な通院を治療の一部と考え、無理なく通える歯科医院を選ぶことも大切です。予約日の変更が必要な場合は早めに連絡し、通院間隔が空きすぎないよう心掛けましょう。
マウスピース矯正で挫折しやすい方の特徴
予定が立て込みやすく、装着リズムを保ちにくい方
マウスピース矯正は、毎日決められた装着時間を守ることが治療成功の最も重要なポイントです。しかし、出張や会食、外回り、夜勤などが多く生活リズムが不規則な方は、装着時間を確保しにくくなる傾向があります。
食事や間食の回数が増えると、そのたびにマウスピースを外して歯磨きを行う必要があるため、「あとで装着しよう」と忘れてしまうケースも少なくありません。
忙しい方ほど、装着時間を記録するアプリを活用したり、携帯用の口腔ケア用品を持ち歩いたりするなど、継続するための工夫が大切です。場面や環境ごとにあらかじめ食事や休憩の時間を決めておくことで、マウスピースの着脱や歯磨きの習慣を維持しやすくなります。
早く矯正を終えたいという思いが強い方
「できるだけ早く歯並びをきれいにしたい」という気持ちが強い方も、途中で挫折しやすい傾向があります。マウスピース矯正は少しずつ歯を動かしていく治療であり、数週間で大きな変化が現れるものではありません。
そのため、マウスピースの枚数は進んでいるのに思ったより歯並びが変わらないと感じてモチベーションが低下したり、自己判断でマウスピースの交換時期を早めたりする方もいます。
しかし、無理に治療を進めても歯が計画どおりに動くわけではなく、それらの行動はかえって治療期間が延びる原因になります。
マウスピース矯正では1枚あたりの動かす量は少ないですが、枚数が進めば着実に歯は動いていきます。焦らず、歯科医師の治療計画に沿ってコツコツと継続することが大切です。
全然動いていないのではと不安な方はコンピュータシミュレーションで「自分が今どのような歯並びになってきているのか」を確認することも有効です。
仕事柄マウスピースを外す機会が多い方
飲食業、特にシェフのように味見を頻繁に繰り返さなければならない、または会食が多い仕事など、勤務時間中に飲食物を口にする機会が多い方は、マウスピースを外す回数が増えやすくなります。
マウスピースを取り外した後に再装着することを忘れたり、歯磨きをする時間が取れず装着を後回しにしたりすると、装着時間が不足してしまいます。また、外出先で保管方法が不適切だと、マウスピースを紛失・破損するリスクも高まります。
このようなお仕事に就かれている方は、マウスピース矯正を始める前に、「実際始めたら一日あたりどのくらい装着時間が取れそうか」をシミュレーションしておくことをお勧めいたします。
口腔内の違和感に慣れにくい方
マウスピース矯正を始めた直後は、歯が押されるような痛みや違和感、話しづらさ、口の中の異物感などを覚えることがあります。
多くの場合、数日から1週間程度で慣れていきますが、違和感に敏感な方は装着そのものがストレスとなり、「少し外しておこう」と装着時間が短くなってしまうことがあります。しかし、頻繁に外してしまうと、いつまでもマウスピースに慣れず、治療も計画どおりに進みません。
違和感は一時的なものであることを理解し、どうしても痛みや装置の当たりが気になる場合は我慢せず歯科医師へ相談することが大切です。適切な調整を受けることで、快適に治療を継続できる場合もあります。
マウスピース矯正の挫折を防ぐためのポイント
自分に合ったマウスピース矯正を選択する
マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、対応できる症例や治療期間、費用などが異なります。そのため、見た目や費用だけで選ぶのではなく、ご自身の歯並びやライフスタイルに合った治療方法を選ぶことが大切です。
無理のある治療計画では、装着時間を守ることが負担となり、途中で挫折してしまう可能性があります。精密検査を受けたうえで、歯科医師と十分に相談し、自分に適した治療方法を選択しましょう。
サポート体制が整っている歯科医院を選ぶ
マウスピース矯正を成功させるためには、歯科医院のサポート体制も重要です。治療中は装置の違和感や装着方法、マウスピースが合わないなど、不安や疑問が生じることがあります。
そのようなときに気軽に相談できる歯科医院であれば、不安を解消しながら安心して治療を継続できます。
最近ではLINEで気軽に質問や相談ができる医院も増えています。また、定期的な経過確認や治療計画の見直しを丁寧に行ってくれる歯科医院であれば、トラブルが起きた場合にも早期に対応してもらいやすく、治療の中断を防ぐことにもつながります。
マウスピース矯正のサポートグッズを活用する
マウスピース矯正を無理なく続けるためには、便利なサポートグッズを活用することもおすすめです。例えば、着脱を補助する専用ツールや携帯用歯ブラシ、マウスピース専用ケース、洗浄剤などを使用することで、日々の管理がしやすくなります。
また、装着時間を記録できるスマートフォンアプリやリマインダー機能を活用すれば、装着忘れや交換忘れの防止にも役立ちます。最近では医院のブログやインスタグラムでサポートグッズの紹介も多く行われています。
いくつか試してみて、ご自身の使いやすいものを見つけましょう。
マウスピース矯正で挫折してしまうのではないかと不安な方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
「装着時間を守れるか不安」「仕事や学校と両立できるか心配」といった理由から、マウスピース矯正をためらっている方も少なくありません。しかし、ご自身のライフスタイルに合った治療計画を立て、適切なサポートを受けることで、無理なく治療を継続できるケースは多くあります。
高知市のアポロニア歯科クリニックでは、インビザラインを中心とした矯正治療を行っており、患者様一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせた治療をご提案しています。
治療中の不安や疑問についても丁寧にサポートいたしますので、マウスピース矯正をご検討中の方は、お気軽にご予約・お問い合わせください。LINEでの矯正相談も実施しています。