「インビザラインとマウスピース矯正は何が違うの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
インビザラインはマウスピース矯正の一種で、独自のシステムや治療計画に基づいて歯並びを整える方法です。一方、マウスピース矯正にはインビザライン以外にもさまざまな種類があります。
この記事では、インビザラインと一般的なマウスピース矯正の違いについて、対応できる歯並びや治療方法、費用、治療期間などを比較しながらわかりやすく解説します。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整える治療方法です。
治療前に歯型や口腔内のデータを取得し、それをもとに治療計画を立て、少しずつ形の異なるマウスピースを一定期間ごとに交換しながら段階的に歯を移動させます。
装置は歯に非常にフィットするようにオーダーメイドで作製され、薄くて透明で滑らかな素材でできているため目立ちにくく、食事や歯磨きの際には自分で取り外せる点が、従来のワイヤー矯正と異なる大きな特徴です。
一方で、計画通りに治療を進めるためには、1日20時間以上など、歯科医師から指示された装着時間を守る必要があります。
また、マウスピース矯正にはインビザラインをはじめ複数の種類があり、対応できる歯並びや治療期間、費用、装置の特徴などが異なります。
マウスピース矯正の具体的な種類についてはこちらをご参考ください
インビザライン矯正とは?
インビザライン矯正とは、マウスピース矯正の一種で、米国アラインテクノロジー社が開発した矯正システムです。
マウスピース矯正のシェア率は世界No. 1で100カ国以上に患者がいるため、収集した膨大なデータをもとに予測実現性の高い治療計画を作製できる点が強みです。
マウスピースの素材や精度も進化を続けていて、使用中のたわみや歪みが少なく精度の高いコントロールが実現可能です。
多くの症例データに加えて、世界中の歯科医師が技術・症例の共有・発信を行っているため、抜歯や複雑な移動を伴う重度の症例にも対応可能となってきています。
最近では補綴治療を含めた治療計画を立てることができ、全顎的に複数分野での治療が必要な患者様にも選ばれています。
インビザライン矯正とその他のマウスピース矯正の違い
治療可能な歯並び
インビザライン矯正は、軽度の歯並びの乱れだけでなく、症例によっては抜歯を伴う矯正や噛み合わせの改善など、幅広いケースに対応できます。
一方、その他のマウスピース矯正は、前歯を中心とした軽度の歯並びの改善を主な対象としているものもあれば、全体矯正に対応しているものもあります。
対応できる範囲はシステムによって異なるため、「マウスピース矯正」という名称だけで判断することはできません。現在の歯並びや噛み合わせを診断したうえで、適した方法を選ぶことが重要です。
費用
治療費は、インビザラインかその他のマウスピース矯正かという違いだけではなく、治療範囲や症例の難易度、治療期間、医院の料金体系などによって変わります。インビザラインでは、全体的な歯並びを整える治療では費用が高くなる傾向があります。
一方、その他のマウスピース矯正には前歯だけを対象とした部分矯正など、比較的費用を抑えやすいプランもあります。ただし、安さだけで選ばず、検査料や追加のマウスピース、保定装置などの費用が総額に含まれているかも確認しましょう。
マウスピースのフィット感
インビザラインでは、患者様の歯型データをもとに一人ひとり専用のマウスピースを作製します。歯の形状に合わせて設計され、必要に応じて歯の表面にアタッチメントを付けることで、計画した方向へ歯を動かしやすくします。
その他のマウスピース矯正でも個別に装置を作製する方法が一般的ですが、使用する素材や設計方法、製造工程などはシステムによって異なります。そのため、装着した際の厚みやフィット感、違和感には個人差だけでなく装置ごとの差が生じることがあります。
治療実績
インビザラインは世界100カ国以上で長年使用されているマウスピース矯正システムで、多くの治療データが蓄積されています。こうしたデータは治療計画やシミュレーション技術の改善にも活用されています。また、取り扱っている歯科医師も数多く存在します。
一方、その他のマウスピース矯正にもさまざまなシステムがあり、導入時期や治療実績はそれぞれ異なります。ただし、システムそのものの実績だけで治療結果が決まるわけではありません。
実際には、歯科医師の診断や治療計画、患者様が装着時間を守れるかどうかなども重要な要素となります。
歯型取り
インビザラインでは、口腔内スキャナーを使用して歯列をデジタルデータとして読み取り、そのデータをもとにシミュレーションを作製したり、マウスピースを作製したりする方法が用いられています。
従来の印象材を口の中に入れる歯型取りと比べ、身体的・精神的負担を抑えながら精密なデータを取得しやすい点が特徴です。
その他のマウスピース矯正でも口腔内スキャナーを使用する場合がありますが、システムや医院によっては印象材を使って歯型を採取することもあります。採取方法は医院によって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。
シミュレーション
インビザラインでは、取得した歯型の3Dデータをもとに、歯をどのように移動させていくかをコンピュータ上で計画します。こ
の治療計画を含めたシミュレーションをクリンチェックと呼びます。治療開始前に歯の移動過程や治療後の歯並びのイメージを確認できるのも特徴の一つです。
その他のマウスピース矯正でも3Dシミュレーションを利用するものがありますが、確認できる内容や治療計画の作成方法はシステムによって異なります。
ただしシミュレーションは治療結果を保証するものではないため、画面上の予測だけでなく、歯科医師による診断や治療中の経過確認を受けながら進めることが大切です。
インビザライン矯正の注意点
他のマウスピース矯正より費用が高くなる場合がある
インビザライン矯正は、治療範囲や症例の難易度によっては、その他のマウスピース矯正より費用が高くなる場合があります。特に、前歯だけではなく奥歯を含めた全体矯正や、長期間の治療が必要なケースでは、費用が高くなる傾向があります。
しかし、治療費は医院ごとの料金体系や追加費用の有無などによっても異なります。検査料や追加のマウスピース、保定装置などが料金に含まれているかを確認し、総額で比較することが大切です。
治療を成功させるには装着時間などの自己管理が重要になる
インビザラインは自分で取り外せることが大きなメリットですが、その分、患者様自身による管理が非常に重要です。一般的には1日20〜22時間以上の装着が必要とされ、食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着します。
装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、追加のマウスピースが必要になったりする可能性があります。また、決められた時期に新しいマウスピースへ交換し、紛失や破損にも注意する必要があります。
歯科医師の技量が大きく関わる
インビザラインでは、デジタルシミュレーションを活用して治療計画を立てますが、システムに任せるだけで治療が成功するわけではありません。
歯をどの順番で動かすか、どの位置にアタッチメントを付けるか、抜歯や歯を削る処置が必要かなどは、歯科医師が患者様の歯並びや噛み合わせを確認して判断します。
そのため、治療結果には歯科医師の診断力や治療計画の立案力、治療中の調整などが大きく関わります。インビザラインを検討する際は、治療方法だけでなく、担当する歯科医師の実績や診療体制も確認するとよいでしょう。
インビザライン矯正の流れ
カウンセリング
まずはカウンセリングを行い、歯並びや噛み合わせに関する悩み、治療に対する希望などを確認します。
インビザラインで治療できる可能性や、治療期間・費用の目安、治療中の注意点などについて説明を受けます。治療費の見積もりも概算で算出できることがあります。
また、仕事や学校などの生活スタイルも踏まえ、マウスピースを長時間装着できるかどうかを確認することも大切です。疑問や不安がある場合は、この段階で相談しておきましょう。
口腔内スキャナーで歯列を撮影
治療を進める場合は、口腔内スキャナーを使用して歯列を読み取り、3Dデータを取得します。従来の印象材を使った歯型取りと比べて、嘔吐反射も起きにくく、短時間で歯列の形状をデジタル化できる点が特徴です。
必要に応じてレントゲン撮影や口腔内写真の撮影なども行い、歯や顎の状態、噛み合わせを詳しく確認します。これらの検査結果をもとに、治療計画を立てていきます。
シミュレーション・治療計画
取得したデータをもとに、歯をどの順番でどの程度動かすかをシミュレーションし、治療計画を作成します。治療後の歯並びのイメージや、必要となるマウスピースの枚数、治療期間の目安なども確認できます。
ただし、シミュレーションはあくまで予測です。実際の歯の動きによって、途中で追加のマウスピースを作製したり、計画を修正したりすることがあります。
矯正開始
治療計画に沿って作製されたマウスピースを装着し、矯正治療を開始します。抜歯やIPR、アタッチメントの付与なども治療計画通りに行われていきます。
マウスピースは一定期間ごとに交換しながら、段階的に歯を動かしていきます。一般的には1日20時間以上の装着が必要となるため、食事や歯磨き以外の時間は装着を続けることが一番大切です。
また、定期的に歯科医院を受診し、計画通りに歯が動いているか、装置が適切に装着できているか、虫歯や歯周病などのトラブルが起きていないかなどを確認してもらいます。
保定装置期間
歯並びが整った後は、後戻りを防ぐための保定期間に入ります。矯正直後の歯は元の位置へ戻ろうとしやすいため、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。
装着期間や使用時間は症例によって異なるため、歯科医師の指示に従うことが大切です。保定期間中も定期的に受診し、歯並びや噛み合わせに問題がないかを確認しながら、安定した状態を維持していきます。
インビザライン矯正の流れについてはこちらでも詳しく解説しています
インビザライン矯正を含めてマウスピース矯正で歯並びの改善を検討している方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、対応できる歯並びや治療方法、費用、治療期間などはそれぞれ異なります。そのため、見た目や料金だけで判断せず、自分の歯並びに適した治療方法を選ぶことが大切です。
高知市のアポロニア歯科クリニックでは、インビザラインに対応しており、患者様一人ひとりの歯並びや噛み合わせを確認したうえで治療方法をご提案しています。
「自分の歯並びでもインビザラインで治療できるのか知りたい」「マウスピース矯正について詳しく相談したい」という方も、お気軽にご相談ください。まずはご予約・お問い合わせのうえ、現在のお悩みやご希望をお聞かせください。