インビザライン矯正を始めたいと考えているものの、「どんな流れで進むのか」「治療期間はどれくらいかかるのか」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか？
インビザライン矯正は、カウンセリングからはじまり、いくつかのステップを経て治療が進んでいきます。
この記事では、インビザライン矯正の流れを10のステップに分けて詳しくご紹介します。治療の全体像を把握して、安心して矯正をスタートしましょう！
インビザライン矯正の流れ【開始から終了まで】
1．初診カウンセリング
まずは初診カウンセリングから始まります。
歯科医師がお口の中を診て患者様の歯並びや噛み合わせの状態を確認し、矯正治療が適応可能かどうかを簡易的に診断します。
また、治療に関する疑問や不安を解消するために、インビザライン矯正の概要やメリット・デメリットについて説明します。
治療期間や費用の目安についても話し合い、必要であればインビザライン以外の治療についても説明します。
カウンセリングはその場で契約を決めていただく場ではありません。カウンセリングの内容を持ち帰ってじっくり検討していただくことも可能です。
2．精密検査
カウンセリングを受けた上で、矯正治療を希望される患者様には、より詳しく口腔内の状態を把握するために精密検査を行います。検査内容は
・口腔内スキャン（または歯型の採取）
・レントゲン撮影（パノラマエックス線写真、セファロ、CT）
・口腔内写真撮影
・顔貌写真
・歯周病・虫歯のチェック
などが含まれます。これにより、歯や顎の状態を正確に分析し、治療計画の作成に必要な情報を収集します。精密検査の結果は、矯正治療の方針を決定するうえで重要な要素となります。
精密検査の内容は医院によって異なりますので、気になる方は事前に問い合わせるのがよいでしょう。
3．治療計画のご説明
精密検査のデータを基に、歯科医師がクリンチェックと呼ばれる患者様専用の治療計画を立てます。クリンチェックでは、歯の動きや治療にかかる期間の目安、アタッチメントの装着・IPR・抜歯の有無などをコンピュータ上で説明いたします。
また、治療途中の経過や予測される結果についても確認できます。いくつかの治療計画を比較検討したり、納得がいかない場合には修正を行うことも可能です。
納得したうえで治療を進めるために、疑問点を解消しながら慎重に進めることが大切です。
4．シミュレーション
インビザラインでは、コンピュータでの3Dシミュレーションを用いて治療開始から終了までの歯の動きを視覚的に確認できます。
このシミュレーションにより、最終的な歯並びがどのように改善されるのかが明確になるため、治療に対するイメージがしやすくなり、モチベーションを保ちやすくなります。
シミュレーションは治療計画説明の際、アライナー調整時に用いられることが多いです。
5．マウスピース作成
治療計画が確定すると、それに基づいてオーダーメイドのマウスピース（アライナー）が作成されます。マウスピースは、歯科医師が発注するとアライン社専用の工場で作られ、医院に送られてきます。
マウスピースはひとつひとつの歯の動きを考慮して設計されていて、少しずつ形の異なる数十枚のものが1セットとなります。
マウスピースの作成・到着には数週間かかることがあるため、治療開始まで少し時間が必要になります。
6．治療開始
マウスピースが医院に到着次第、医院にご来院いただき治療が開始となります。開始時には、歯科医師から正しい着脱方法や使用上の注意点などについて指導があります。
抜歯が必要な治療計画の場合はアライナー到着前に抜歯だけ先に行うこともありますので、抜歯を伴う治療計画を選択された場合は通院のスケジュールを事前に確認しておくと良いでしょう。
インビザラインは1日20～22時間の装着が推奨されており、食事や歯磨きの際のみ取り外せます。装着時間を守ることで、治療がスムーズに進み、計画通りの結果を得ることができます。
7．アタッチメント装着
治療計画によっては、歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を付けることがあります。アタッチメントは、歯をより効果的に動かすために設計された補助装置で、適切な場所に付けることでマウスピースの力を最大限に引き出すことができます。
歯の表側に付けますが、歯と同じ色の装置なので非常に目立ちにくいです。アタッチメントが必要かどうか、またその数や位置に関しては治療計画によって決定します。
イベントなどを控えていてどうしてもつけたくない部位がある場合は治療計画の決定時に歯科医師に伝えておくことが必要です。また、IPRと呼ばれるスペースを作る処置もアタッチメント装着と同じタイミングで行うことが多いです。
8．通院
インビザライン矯正では、7~10日ごとに患者様ご自身で新しいマウスピースに交換しながら治療を進めます。治療中は定期的に歯科医院へ通院し、歯の動きや進行状況をチェックしてもらうことが重要です。
定期的にチェックすることで万が一口腔内にトラブルが起きても、早期に発見し対応することができます。お口の中の状況によりますが、一般的には1～3ヶ月に1回の通院が必要とされます。
治療が計画通りに進んでいるかを確認し、必要があれば追加の処置を行うこともあります。
9．治療終了
すべてのマウスピースを装着し終えると、歯並びが計画通りに整ったかを確認します。場合によっては微調整のために追加のマウスピースが必要になることもあります。
治療終了時には、歯が後戻りを起こさないようにするための保定についても説明があります。
10．保定期間
矯正治療が完了した後は、歯並びを安定させるために「保定期間」が必要となります。矯正で動かした歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、後戻りを防ぐためにリテーナー（保定装置）を装着することは必須です。
保定期間は、通常1～2年が目安とされており、最初は日中も含めた長時間の装着、徐々に夜間のみの装着へと移行できます。
インビザライン矯正の治療開始から終了までの期間
インビザライン矯正は、患者様の歯並びの状態によって治療期間が異なりますが、一般的には2年前後が目安とされています。ここでは、各ステップごとの期間について詳しく解説します。
- 初診カウンセリング（約1回）
初診では歯並びの状態を確認し、治療計画の概要を説明します。所要時間は30分～1時間程度です。
- 精密検査（約1回）
レントゲン撮影や口腔内スキャンを行い、治療計画に必要なデータを収集します。
- 治療計画の説明・シミュレーション作成（約2~4週間）
精密検査のデータをもとにシミュレーションを作成し、治療計画を決定します。
- マウスピースの作成（約3～4週間）
オーダーメイドのマウスピースを作成するため、工場での製造に約3～4週間かかります。
- 治療開始～通院（6ヶ月～2年）
治療期間の目安は軽度の症例で6ヶ月～1年、標準的なケースで2年程度です。定期的に通院しながら、7〜10日ごとに新しいマウスピースへ交換して歯を動かしていきます。
- 保定期間（1～2年）
治療後の後戻りを防ぐため、リテーナー（保定装置）を装着します。最初の数ヶ月は終日装着し、徐々に夜間のみの装着へと移行します。
治療の進行状況や歯の動きによって期間は変わるため、上記の期間はあくまでも目安と捉え、詳細は担当の歯科医師に尋ねましょう。
インビザライン矯正にかかる費用相場と内訳
インビザライン矯正にかかる費用は、総額で50万～100万円程度が相場とされています。治療の内容やクリニックによって異なりますが、ここでは各ステップごとの費用内訳を紹介します。
- 初診カウンセリング（無料～5,000円）
歯科医院によっては無料で行われる場合もありますが、レントゲン撮影などの簡単な検査を含む場合は費用が発生することがあります。
- 精密検査（3万～5万円）
レントゲン撮影や口腔内スキャン、CT撮影などを行い、詳細な治療計画を立てるための検査費用がかかります。
- 治療計画・シミュレーション作成（費用に含まれることが多い）
治療方針を決定するためのシミュレーションは、治療費に含まれている場合が一般的です。治療計画を立てる際の費用として、治療費全額のうちの数万円を先に支払う場合が多いです。
- マウスピース作成・矯正治療（50万～100万円）
治療の中心となるマウスピース矯正の費用です。歯の動かし方や必要なアライナーの枚数に応じて費用が変動します。軽度の矯正であれば50万円程度、複雑な症例の場合は80万～100万円が相場です。
- 定期通院費（1回5,000～1万円程度）
治療中の定期チェックやマウスピースの調整のため、1～2カ月に1回のペースで通院します。
- 保定期間・リテーナー費用（3万～10万円）
治療後に歯並びを安定させるためのリテーナー（保定装置）の作成費用が発生します。
料金システムは医院によって全く異なりますので費用については事前に相談することをおすすめします。
インビザライン矯正の流れを知りたい方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
高知市の「アポロニア歯科クリニック」では、インビザライン専門の矯正治療を行い、多くの患者様の歯並び改善をサポートしています。
初診カウンセリングでは、治療の流れや期間、費用について詳しくご説明し、患者様の不安や疑問に丁寧にお答えします。精密検査やシミュレーションを通じて、一人ひとりに合った治療計画をご提案いたします。
透明で目立ちにくいマウスピース矯正をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。初回カウンセリングは無料で、Webでのご予約が可能です。
