インビザライン中に口臭が悪化する原因4つと予防方法5つを解説|アポロニア歯科クリニック|高知県高知市の歯医者

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インビザライン中に口臭が悪化する原因4つと予防方法5つを解説

 

インビザライン矯正中に「口臭が気になる」「口の中に匂いがこもる感じがする」と感じる方は少なくありません。

実は、インビザラインは通常よりも口臭が発生しやすい環境になることがあります。

しかし、原因を正しく理解し、日々のケアを工夫することで十分に予防することが可能です。

この記事では、インビザライン中に口臭が悪化する主な原因と、効果的な予防方法についてわかりやすく解説します。矯正を始める前の参考にぜひご覧ください。


インビザライン中は口臭が悪化するって本当?


インビザライン矯正中は、通常よりも口臭が発生しやすくなるのは事実です。原因としてまず考えられるのが、マウスピースで長時間歯を覆うことにより、唾液の循環が妨げられ、口腔内が乾燥しやすくなる点です。

また、マウスピースと歯のすき間に食べかすや汚れが残ると、唾液が循環せず口腔内の抗菌効果が減少するため細菌が繁殖しやすくなり、これが口臭の原因になります。


さらに、マウスピース自体の清掃が不十分な場合も、臭いの元となる細菌が付着する可能性があります。

これらのようにインビザライン矯正中は口臭の悪化しやすい環境になりますが、口臭の発生する原因を把握し、日頃から正しいケアを行っていれば、口臭の悪化は十分に防ぐことができます。


インビザライン中に口臭が悪化する原因


口内の乾燥


インビザライン治療では、マウスピースを1日22時間以上装着する必要があります。

マウスピースは非常に薄く、歯列にフィットするように作られてはいますが、多少の厚みはあります。上下のマウスピースを装着した時の厚みによってお口が開きやすくなり、口内が乾燥しやすくなります。


口内の乾燥は、口臭を引き起こす大きな原因の一つです。乾いた環境では細菌が繁殖しやすくなり、これが臭いの元となる揮発性硫黄化合物などを発生させるためです。

さらに、睡眠中など唾液の分泌が減少する時間帯にマウスピースを装着していると、乾燥がより顕著になり、朝起きたときに強い口臭を感じることもあります。


唾液の自浄作用不足


通常、唾液には「自浄作用」と呼ばれる、口腔内の汚れや細菌を洗い流す働きがあります。食事後や会話中に分泌される唾液が、自然と歯や歯茎を清掃してくれる役割を果たしているのです。

しかし、インビザラインのマウスピースを装着していると、唾液が歯に直接触れにくくなり、この自浄作用が十分に機能しません。


その結果、歯の表面や歯間、舌の上などに汚れや細菌が残りやすくなり、これが口臭の原因となることがあります。唾液の循環が阻害されることで、食べかすや歯垢が残り、虫歯や歯周病を引き起こすリスクも高まります。


マウスピースの傷や汚れ


インビザラインのマウスピースは、目立ちにくく取り外し可能というメリットがありますが、使用方法やケアを怠ると、表面に細かな傷がついたり、汚れが蓄積されたりすることがあります。

こうした傷や汚れは、細菌の温床となりやすく、悪臭の原因となることがあります。


特に、飲食後にマウスピースを未清掃のまま装着した場合、食べかすや糖分が付着し、それを栄養にして細菌が増殖してしまうのです。また、マウスピースをケアする時の道具にも注意が必要です。

研磨剤の入った歯磨き粉をつけて磨いたり硬いブラシで強く磨いたりすると表面に細かい傷ができて細菌が繁殖しやすくなりますので、マウスピースをケアする時はそれらの道具を使用しないよう注意しましょう。


口腔ケア不足


インビザライン矯正中は、マウスピースで歯が密閉されている状態です。そのため、少しの汚れや細菌でも外に洗い流されず逃げ場がなくなり、悪化しやすい環境が整ってしまうため普段より丁寧な口腔ケアが必要です。

歯磨きを怠ることは言語道断ですが、歯ブラシだけのケアではなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、場合によっては洗口剤を併用してケアを行うことが必要です。


矯正中は一時的に歯と歯の間に隙間ができたり、歯の表面に装置がついたりして汚れが溜まりやすくなる上に、唾液の自浄作用も働きにくくなります。

歯ブラシのみでは取れない汚れを放置すると、独特の強い臭いを
発するようになるので、口腔ケアグッズを工夫して使用し、清潔を保つよう心がけましょう。


インビザライン中の口臭を放置すると危険


インビザライン中に発生する口臭を「一時的なもの」「仕方ないこと」として放置してしまうと、口腔内の環境はますます悪化してしまうおそれがあります。

口臭の原因は、細菌の増殖や汚れの蓄積であることが多く、これを放置することで虫歯や歯周病などのトラブルを引き起こす可能性があります。


特に歯周病は進行しても痛みが出にくく、自覚症状がないまま悪化してしまうことも。結果として、せっかく始めた矯正治療の効果に悪影響を与えることにもなりかねません。

口臭は体からの大切なサインです。日々のケアと定期的なチェックを怠らず、健康な口腔環境を保ちましょう。


インビザライン中の口臭を予防する方法


飲食時はマウスピースを外す


インビザラインのマウスピースは、飲食時には必ず取り外すことが推奨されています。これは、食べ物のカスや飲み物の糖分などがマウスピースと歯の間に入り込むことで、細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になるからです。

飲み物程度なら問題ないのでは、と思われる方もいますが、糖分を含む飲料(ジュースやコーヒーなど)は虫歯や歯周病のリスクを高め、口臭を悪化させます。

水以外のものを口にする際は、必ずマウスピースを外し、食後には歯磨きを済ませてから装着するように心がけましょう。


インビザライン中の飲食についてはこちらもご覧ください。


外したマウスピースを洗浄する


マウスピースを取り外した際には、必ず洗浄する習慣をつけましょう。使用直後のマウスピースには唾液や細菌、食べかすの残留物が付着しており、そのまま放置すると細菌が繁殖し、不快な臭いの原因になります。


日中のつけ外しの際は、その度に流水で濯具用にしましょう。流水で洗うだけでは落としきれない汚れもあるため、数日に一度、専用のマウスピース洗浄剤や歯科医院で推奨されているクリーナーを使用することも効果的です。


また、ブラシで軽くこすって汚れを落とすことも大切ですが、強くこすりすぎると傷がつき、そこに汚れがつきやすくなるため注意が必要です。


マウスピース装着前に歯を磨く


口臭を防ぐためには、マウスピースを装着する前に必ず歯を磨くことが重要です。歯磨きをせずに装着してしまうと、食べかすや歯垢がマウスピース内に密閉され、細菌の温床となってしまいます。

歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間の汚れも丁寧に除去することが効果的です。


また、舌の表面にも汚れや細菌が溜まりやすいため、舌ブラシなどを使った舌の清掃も口臭予防に役立ちます。毎回の食後にこれらを徹底することで、口腔内を清潔に保てます。


こまめに水分を補給する


口腔内が乾燥すると、唾液の分泌が減少し、自浄作用が弱まります。唾液には口の中の細菌を洗い流す働きがあるため、唾液量が少なくなると細菌が繁殖しやすくなり、結果として口臭が強くなる原因になります。

インビザライン治療中はマウスピースによって口の中が乾燥しやすくなる傾向があるため、意識的にこまめな水分補給を心がけましょう。


特に就寝前や起床後は乾燥しやすいため、水を飲む習慣をつけることが予防につながります。水分補給には砂糖や添加物を含む飲料は避け、常温の水がおすすめです。


歯科医院で定期クリーニングを受ける


自宅でのケアに加えて、歯科医院での定期的なクリーニングも口臭予防には欠かせません。

家庭では落としきれない歯垢や歯石、マウスピースの細かい汚れなどを、専門的な器具を用いて丁寧に除去してもらうことで、口腔内をより清潔に保てます。

歯科医師や歯科衛生士から、マウスピースの手入れ方法や日々の口腔ケアについてアドバイスを受けられる点もメリットです。


また、口臭が気になる場合には、早期にその原因を特定してもらうことができ、安心して矯正治療を継続できます。月に1回〜3ヶ月に1回程度の受診を目安にしましょう。


口臭の不安なくインビザラインをしたいと検討されている方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください


インビザライン治療中の口臭が気になる方もご安心ください。高知市の「アポロニア歯科クリニック」では、インビザライン専門の矯正治療を行っており、口臭予防やマウスピースの正しい取り扱いについても丁寧にサポートしています。

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