歯列矯正を検討している方の中には、「マウスピース矯正にはどんな種類があるの?」「ブランドごとに何が違うの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。マウスピース矯正には複数のブランドがあり、治療期間や料金、通院頻度、対応できる症例などに違いがあります。
また、ワイヤー矯正との違いを理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことも重要です。本記事では、マウスピース矯正の代表的なブランドを比較し、それぞれの特徴や選び方のポイントをわかりやすく解説します。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較
マウスピース矯正とワイヤー矯正は、装置の仕組みや治療の進め方が異なるため、治療期間や痛み、通院頻度などにも違いがあります。主な違いは次の表の通りです。
| 項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
| 治療期間 |
軽度~中程度の症例では比較的短い場合があ 部分矯正:半年〜1年 全体矯正:1年半〜2年 |
幅広い症例に対応できるため、症例によって 部分矯正:半年〜1年 全体矯正:2年前後 |
| 痛み | 1枚あたりのマウスピースで動かす量が少な いので、痛みは少ない |
一回の調整でかける力が大きいので、調整後 の数日は痛みを感じることが多い |
| 料金 |
約80万~100万円程度が一般的 症例の重症度やマウスピースの枚数によって |
約70万~120万円程度が一般的 表側or裏側、ブラケットとワイヤーの種類に |
| 通院頻度 |
2~3カ月に1回程度 矯正装置の交換はご自身で行っていただくた |
1カ月に1回程度 歯科医師による調整が必須であるため、1ヶ月 |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、歯並びの状態やライフスタイルに合わせて適した方法を選ぶことが大切です。
マウスピース矯正ができない歯並びについてはこちらをご覧ください
マウスピース矯正のブランド5選を比較
近年は素材やテクノロジーの進化が著しく、世界中の会社でマウスピース矯正が開発され、提供されています。それぞれに特徴があり、患者さまによって合うものは異なります。その中でもよく聞くブランド5つについて以下でご紹介いたします。
インビザライン
インビザラインは、米国・アラインテクノロジー社が提供する、世界中で最も広く利用されているマウスピース矯正ブランドの一つです。
光学スキャナーiTeroによる3Dスキャンやクリンチェックと呼ばれるソフトによるシミュレーション技術を活用して治療計画を立てることが特徴で、歯の移動過程を事前に確認しながら治療を進めることができます。
全顎の症例ではCTデータとの重ね合わせを併用した治療計画立案も可能です。マウスピース矯正において膨大なデータを持っているため、対応できる症例の幅が広く、軽度から複雑な歯並びの改善まで幅広く活用されています。
治療期間は症例によって異なりますが、全顎矯正においては一般的には約1年半~2年程度、料金はおよそ80万~120万円程度が目安となります。通院頻度は初めのうちは1ヶ月に1度、治療が進むと2~3ヶ月に1回程度が一般的です。
日本国内においても取り扱っている医院は多く、アポロニア歯科でもインビザラインによるマウスピース矯正を行っています。
クリアコレクト
クリアコレクトは、米国・ストローマン社が提供する矯正ブランドの一つです。同社はインプラント領域において大きなシェアを持ち、歯科における技術力と開発力には信頼がおけます。
クリアコレクトも歯の動きをシミュレーションしながら治療計画を立てることができ、患者さまの歯並びに合わせてマウスピースを作製します。
マウスピースの形状に特徴があり、歯頚部を超えて覆うような形で保持性を高めています。対応症例は軽度から中等度の歯並びの改善が中心で、治療期間はおよそ2年程度が目安とされています。料金は約70万~100万円程度、通院頻度は1〜2ヶ月に1回程度のケースが多いです。
シュアスマイル
シュアスマイルは、ドイツ・デンツプライシロナ社が提供するマウスピース矯正ブランドです。インビザライン同様、CTを用いた精密なシミュレーションが可能で、軽度から重度まで幅広い症例に対応できるマウスピース矯正システムです。
独自の1層構造と選択可能なトリムライン(スカラップまたは歯頚部2mm)が特徴で、振動型加速装置VProの併用で痛みや治療期間を抑えることも可能です。
費用は症例によりますが、通院は1〜2ヶ月に1回程度です。国内シェアは拡大途上ですが、世界的大手のデータに基づいた精度の高い治療が期待できます。
キレイライン
キレイラインは、日本・Sheep Medical Technologiesという会社が提供している比較的軽度の歯並びの改善を目的としたマウスピース矯正ブランドです。高い品質をリーズナブルに提供したいという想いから、10万円を切るプランから用意されているのが特徴です。
9万9000円のプランから、49万5000円のプランまで幅広く用意されていて、そのほかに追加の費用がかかります。
治療期間は歯並びの状態によって異なりますが、数ヶ月~1年程度のケースが多く見られます。通院頻度は1ヶ月〜数ヶ月に1回程度で、患者さまの歯並びによって変化します。
アソアライナー
アソアライナーは、日本のアソ・インターナショナルという会社が提供している国内老舗マウスピース矯正ブランドです。
ソフト・ミディアム・ハードと歯の移動のフェーズに合わせて厚みの違うマウスピースを使用するのが特徴で、比較的軽度から中等度の歯並びの改善に対応することが多く、部分的な矯正に多く活用されます。
治療期間は症例によって異なりますが、一般的には数ヶ月~1年半程度が目安とされています。料金は約30万~60万円程度が目安となるケースが多く、通院頻度は1~2ヶ月に1回程度が一般的です。
国内生産のため、安心感を覚える患者さまも多く、装置の発注から到着までがスムーズなのもポイントです。
マウスピース矯正のブランドを選ぶときのポイント
マウスピース矯正について調べてみたら、たくさんのブランドがあって決められない!と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のために歯科医師の目線で、ブランドを選ぶ時のポイントを以下でお伝えいたします。
治療実績は豊富か
マウスピース矯正のブランドを選ぶ際には、そのブランドがどれだけ多くの症例で使用されてきたかを確認することが重要です。治療実績が豊富なブランドは、さまざまな歯並びの症例に対応してきたデータが蓄積されているため、治療計画の精度や治療の安定性、予測実現性にも期待が持てます。
また、長く利用されているブランドほどデータやノウハウが蓄積されており、歯の移動をシミュレーションする技術や治療システムも発展している傾向があります。
また、多くの症例で使用されている治療ブランドは、その治療方法で経験を積んでいるドクターも多いため、予期せぬトラブルが起きた時も対応がスムーズで安心です。ブランドの実績や導入医院実績などを確認することで、安心して治療を進められる可能性が高まります。
信頼できる歯科医院か
マウスピース矯正ではブランドだけでなく、治療を担当する歯科医院の経験や診療体制も非常に重要です。
矯正治療は歯の移動計画を立てる段階から経過観察まで、歯科医師の知識や経験が大きく影響します。口腔内スキャンや3Dシミュレーションを活用して治療計画を作成する場合でも、最終的な判断は歯科医師が行います。
また、いくら治療計画を綿密に立てても治療が必ずその通りに行くとは限りません。予期せぬトラブルが起きた時に適切に対処できれば、治療の遅れは最小限で済みます。
そのため、矯正治療の経験が豊富な医院を選ぶことが安心につながります。カウンセリングの丁寧さや説明のわかりやすさ、治療実績などを確認し、信頼して通える歯科医院を選ぶことが大切です。
アフターケア体制は整っているか
矯正治療では歯並びが整った後のアフターケアも重要なポイントになります。
歯は「後戻り」といって治療後に元の位置へ戻ろうとする性質があるため、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用して歯並びを安定させる必要があります。アフターケアの体制が整っている歯科医院では、治療終了後も定期的なチェックやサポートを受けることができます。
また、矯正治療中にトラブルや違和感が生じた場合に相談しやすい体制があるかどうかも重要です。高額で長期間にわたる治療だからこそ、治療後まで含めたサポート体制を確認しておくことが大切です。
歯科医院で希望するブランドを取り扱っているか
マウスピース矯正にはさまざまなブランドがありますが、すべての歯科医院で同じブランドを取り扱っているわけではありません。医院によって導入しているシステムが異なるため、希望するブランドがある場合は事前に確認しておくことが大切です。
また、複数のブランドを取り扱っている歯科医院では、歯並びや治療の目的に合わせて適した方法を提案してもらえることがあります。自分の希望だけでなく、歯科医師の診断や提案も参考にしながら、最適な治療方法を選択することが重要です。
費用は予算内か
矯正治療は特別な場合を除きほぼ全てが自由診療であるため、費用についてもしっかり確認しておく必要があります。マウスピース矯正の費用はブランドや治療内容によって大きく異なり、数十万円から100万円以上になることもあります。
また、治療費にはマウスピースの作製費用だけでなく、診察料や調整料、保定装置の費用などが含まれる場合があります。費用の総額や追加費用の有無などを事前に確認し、自分の予算に合った治療計画を立てることが大切です。
さらに、最近では支払い方法もデンタルローンや院内分割など様々なものが用意されています。ご自身の生活に無理のない範囲で治療を進めることが、継続的な通院にもつながります。
通院頻度は問題ないか
矯正治療では定期的に歯科医院へ通院する必要があるため、通院頻度も事前に確認しておくと安心です。
マウスピース矯正の場合、一般的には2~3ヶ月に1回程度の通院で治療を進めるケースが多いですが、症例や治療計画によって通院回数が変わることもあります。治療開始直後や処置のあるタイミングでは通院頻度が高くなることもあります。
また、トラブルが起きた時もできるだけ早く診察を受ける必要があるでしょう。仕事や学校などの生活スタイルに合わせて無理なく通えるかどうかを考えることも大切です。
また、自宅や職場から通いやすい場所にある歯科医院を選ぶことで、治療を継続しやすくなります。長期間にわたる矯正治療だからこそ、通院のしやすさも重要なポイントになります。
マウスピース矯正を失敗しないためのポイントについてはこちらもご覧ください
マウスピース矯正の比較でお悩みの方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、「どれを選べばよいのかわからない」と悩む方も少なくありません。歯並びの状態や治療の目的によって適した矯正方法は異なるため、まずは歯科医院で相談することが大切です。
高知市のアポロニア歯科クリニックでは、インビザライン専門の矯正治療を行っており、患者さま一人ひとりの歯並びやご希望に合わせた治療計画をご提案しています。
マウスピース矯正の比較で迷っている方や、矯正治療を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。