お子さまの歯並びが気になり、「インビザラインで矯正できるの?」とお悩みの保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は、子ども向けのインビザライン矯正(インビザライン・ファースト)という選択肢があり、乳歯と永久歯が混在する時期から治療を始めることが可能です。
ただし、開始時期やお子さまの性格・生活習慣によって向き不向きもあるため、メリット・デメリットをよく理解した上で判断することが大切です。
本記事では、子どものインビザライン矯正の特長や最適なタイミングについて詳しくご紹介します。
インビザライン矯正は子どもにも効果的?
インビザライン矯正は、大人だけでなく子どもにも効果的な治療法として注目されています。
特に「インビザライン・ファースト」と呼ばれる子ども専用のパッケージは、乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)からスタートすることが可能で、顎の成長をコントロールしながら歯列や噛み合わせを整えることが可能です。
ワイヤー矯正に比べて目立ちにくく、取り外せるため歯磨きがしやすいのも特徴です。
見た目の変化と違和感が少なく受けられるインビザライン矯正は、多感で活動量の多い年齢の子どもにぴったりです。
自己管理ができる年齢であれば、子どもでも快適に治療を受けられ、高い効果が期待できます。
子どもがインビザライン矯正をするメリット
目立ちづらい
インビザライン矯正は薄くて透明なマウスピースを使うため、従来のワイヤー矯正に比べて装置が非常に目立ちにくいことが大きなメリットです。
子どもは特に周囲の目を気にしやすい時期ですが、透明でほとんど見えない装置であれば、周りの子との違いを大きく感じることなく、学校や友達の前でも自信を持って過ごせます。
見た目のストレスが少ないことで、治療への抵抗感や不安感が軽減され、前向きに矯正に取り組みやすくなるのがポイントです。
痛みや違和感が少ない
インビザラインは、形の異なるマウスピースを約1週間で交換していきながら歯を動かしていくため、一枚のマウスピースでかかる力がワイヤー矯正に比べて緩やかです。
そのため、ワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ない傾向があります。特に子どもは痛みに敏感なことも多いため、負担が軽減されることは治療を中断せずに進めていくことにおいて大きな利点です。
また、金属のワイヤーやブラケットが擦れて頬の内側の粘膜を痛めたり、口元をぶつけた際にブラケットで粘膜を傷つけてしまうこともあります。
マウスピース矯正ならそのようなリスクもほぼなく、歯以外の部分でのトラブルが少ないため、快適に治療を受けることができます。
簡単に取り外せる
インビザラインは自分で簡単に取り外しが可能な装置です。そのため歯磨きの際に装置を外してしっかり歯を磨けるため、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
特に子どもは歯磨きの習慣がまだ不十分な場合も多いため、装置が取り外せて清掃しやすい点は大きなメリットです。
また、スポーツや楽器演奏時など、短時間であれば必要に応じて外せるため日常生活の制限も少なく済みます。
通院回数を抑えられる
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べて通院回数が少なく済む場合が多いのも特徴です。
治療は複数枚のマウスピースを段階的に交換しながら進めますが、装置の交換は自宅で行い、歯科医院へは数ヶ月に一度のペースで定期チェックに訪れるだけで済みます。
これにより、忙しいお子さまや保護者の負担が軽減され、学校行事や習い事などのスケジュールを妨げにくいのがメリットです。
きちんと進められているか心配、という方には遠隔で装置の進捗状況をドクターにチェックしてもらえるシステムを導入している医院もあります。
食事のストレスが少ない
ワイヤー矯正では食べ物が装置に引っかかったり、硬いものが噛みにくかったりと食事にストレスを感じることが多いですが、インビザラインは取り外して食事ができるため、そのような心配がありません。
お子さまも好きなものを普段通りに食べられ、食事の楽しみを損なうことが少ないです。また、食後に装置を清掃することも簡単で、口腔内を清潔に保ちやすい点も大きなメリットです。
子どもがインビザライン矯正をするデメリット
親の管理が欠かせない
子どものインビザライン矯正は、マウスピースを自分で取り外せる自由さが魅力ですが、その反面、装着時間や管理を自分で守る必要があります。
装置の装着時間は1日20時間以上が理想とされ、守らないと治療効果が十分に得られません。
しかし、小さなお子さまや自己管理がまだ難しい年齢の場合、装着時間の確保や装置の紛失を防ぐために親御さんのサポートが欠かせません。
忙しい家庭では管理が難しく、十分な装着ができず治療が長引いたり、結果が出にくいリスクもあります。
また、装置の取り扱いが不慣れだと破損や紛失の可能性もあり、追加費用や治療の遅れにつながることもあるため、保護者の積極的な声掛けや管理など、協力と関心が重要です。
乳歯の生えかわりによって再度矯正が必要な場合がある
子どもの歯列矯正は、乳歯と永久歯が混在する成長段階で行われるため、治療中に乳歯が抜け永久歯が生えそろう過程で歯並びが変化します。
このため、一度インビザラインで矯正しても、その後の生えかわりや顎の成長によっては永久歯列になってから再度矯正治療が必要になることがあります。
特に早期に開始した場合、治療が完了しても成長に伴い噛み合わせが変わることがあるため、中高生以降に追加の矯正を行うケースも少なくありません。
再治療の可能性を理解した上で、長期的な視点で治療計画を立てる必要があります。
また、小児矯正中は乳歯が生え変わっていく時期ですので歯が抜けたり生えてきたりするのに伴って途中で装置が合わなくなることも多々あります。
歯科医師とのこまめな連携で適宜調整を行うことが大切です。
保険適用されない
インビザラインをはじめとする多くの歯列矯正治療は、自由診療のため健康保険の適用対象外となり、費用は全額自己負担です。
特に子どもの場合、矯正期間が長期にわたることが多いため、総額の治療費用は高額になりがちです。
これに加え、定期的な通院や装置の紛失・破損による追加費用も発生する可能性があります。
経済的な負担が大きく、治療をためらう親御さんも少なくないとは思いますが、多くの歯科医院では分割払いやデンタルローン、助成制度の案内など、負担軽減のためのサポートを提供しています。
治療を始める前に費用面の詳細を十分確認し、医院と家族でしっかり話し合うことが重要です。
子どもがインビザライン矯正を始めるのはいつが最適?
一期治療
一期治療とは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(おおよそ6~10歳頃)に行う矯正のことを指します。
この時期は顎の成長が活発であり、歯列や顎ののサイズをコントロールしやすいため、将来的な歯並びの悪化を予防できます。
インビザライン・ファーストという子ども専用のマウスピースパッケージが適応され、取り外しができて痛みも少ないため、子どもにとって負担が少ない治療法です。
早期に始めることで、顎のバランスを整え、永久歯が正しく萌出するための準備ができます。
二期治療
二期治療は、永久歯がほぼ生えそろった後の本格的な矯正治療を指します。全ての永久歯が生え揃い、骨格もある程度成長した頃に始めることが多く、歯並びのズレや噛み合わせの問題を最終的に改善する段階です。
インビザラインはこの時期にも有効で、ワイヤー矯正に比べて目立ちにくく、装置の違和感も少ないため、思春期の患者様にも適しています。
二期治療で歯並びを整えることで、見た目の改善だけでなく、将来の虫歯や歯周病のリスクを減らし、健康な口腔環境を維持しやすくなります。
<子どものインビザライン矯正にかかる期間・費用
子どものインビザライン矯正にかかる期間は、一般的に1年半程度が目安です。
混合歯列期に行うインビザラインファーストでも1年半が治療期間として設定されています。その後二期治療へ移行する場合はさらに半年〜1年半かかります。
費用については、自由診療のため保険適用外で、約60万円から120万円程度が一般的です。
これも一期治療のみで終えるか二期治療に移行するかで大きく異なります。料金には、診断料や装置代、通院時の調整費、保定装置料などが含まれます。
分割払いや医療ローンを利用できるクリニックも多いため、費用面の負担が気になる場合も気軽にご相談いただけます。
子どものインビザライン矯正を検討されている方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
高知市のアポロニア歯科クリニックでは、インビザラインを専門とした矯正治療を提供しております。
お子さまの歯並びや噛み合わせに関するお悩みを丁寧にお伺いし、最適な治療プランをご提案いたします。
透明で目立ちにくいマウスピース矯正は、お子さまにも安心してご利用いただけます。まずはお気軽に無料相談をご利用ください。
webでの予約・お問い合わせも受け付けております。お子さまの健やかな成長と美しい歯並びのために、ぜひ一度ご相談ください。