「子どもが虫歯なので、診てください」というご依頼はよくあります。
「子どもの虫歯を放置せず、ちゃんと連れてきてくださった」と言うことは嬉しいのですが、同時にとても残念でもあります。
どうしても「虫歯になる前に連れてきてほしかった!」と思ってしまうからなんです。
こどもの虫歯が残念な理由 その1
「乳歯の虫歯は、治しにくい」
乳歯は、歯の質が柔らかいため、永久歯に比べると「きちんと治す」ということが技術的に困難です。
虫歯を削って詰めたとし
ても、ちゃんとひっつかずに外れてしまうことが多いです。
そもそもお口が小さ
く、唾液の量が多いことも、治療を困難にしています。
こどもの虫歯が残念な理由 その2
「虫歯治療は、子どもにとって大きなストレス」
虫歯の治療は、大人でもイヤなものです。ましてや小さなこどもにとっては、もっともっと辛い体験となってしまいます。
なるべくストレスを軽くするように努めてはいますが、やはり虫歯治療なんてしない方がラクに決まっています。
2〜3歳くらいの子だと、無理矢理治療することにメリットはありません。
4〜5歳になって、やっとなんどか練習して治療ができるかどうかですし、まったくできない子もいます。
できれば経験させたくないものです。
こどもの虫歯が残念な理由 その3
「こどもの虫歯は、予防がとてもカンタン」
こどもの虫歯は、実はカンタンに予防できます。
虫歯の原因は3つしかありませんし、そのうちのひとつでもブロックしてしまうと、虫歯はおきなくなります。
対策としてとてもカンタンなのは、なんといってもフッ素塗布による歯質強化です。
歯が生えてきたら、すぐにフッ素ジェルを塗り始めると、虫歯菌は歯を溶かせなくなります。
夜寝る前に、子どもの歯にサッと塗るだけですから、手間もかからずとてもカンタンです。
けっきょく「こどもを歯医者に連れていくベストな年齢」とは?
おすすめしたいのは「歯が1本でもはえたらスグに!」です。
歯がはえたら、スグに歯科医院でフッ素塗布と、子どもの口腔ケアの指導を受けましょう。
その後3〜4ヶ月に1回の通院でチェックを受けてください。きっと生涯にわたっての大きな財産となること間違いないです!
→小児歯科のページへ