ブログ

HOME > ブログ > インビザラインで過蓋咬合(ディープバイト)は治療できる?費用・期間もご紹介

インビザラインで過蓋咬合(ディープバイト)は治療できる?費用・期間もご紹介

 

過蓋咬合(ディープバイト)は、上下の前歯が深く噛み合いすぎる状態を指し、放置すると顎関節症や歯周病、虫歯のリスクが高まることがあります。インビザラインによる矯正は、透明なマウスピースで過蓋咬合の改善が可能です。

本記事では、インビザラインで過蓋咬合を治療する方法やその費用・期間、放置によるリスクについて詳しく解説します。早めの治療が重要な理由を知りたい方は、ぜひご覧ください。

 

インビザラインで過蓋咬合(ディープバイト)は治療できる?

 

インビザラインは少しずつ形の異なるマウスピースを交換しながら装着していくことで歯並びを整えていく方法です。

インビザラインでも過蓋咬合の治療は可能です。しかし、歯並びは個人差が大きいため、重症度や症例によってはワイヤー矯正との併用が必要になったりワイヤー矯正をお勧めすることもあります。

インビザラインで過蓋咬合を治療する際に行う、具体的な方法としては、バイトランプと呼ばれる突起を上の前歯の裏に設置したり、前歯の圧下(骨の中に歯を押し込む動き)と奥歯の挺出(歯を引っ張り出す動き)を組み合わせて噛み合わせの高さを整えます。

 

そもそも過蓋咬合(ディープバイト)とは

過蓋咬合(ディープバイト)とは、上下の前歯が通常よりも深く噛み合い、下の前歯がほとんど隠れてしまう状態を指します。

健康的な噛み合わせでは、上下の前歯の重なりは2~3mm程度が理想とされていますが、過蓋咬合の場合、この重なりが著しく大きくなるため、顎関節や歯に過度な負担がかかることがあります。この状態を放置すると、歯の摩耗や顎関節症、歯周病などのリスクが高まる可能性があります。

過蓋咬合の原因には、遺伝的な要因や歯の位置異常、顎の成長のアンバランスなどが挙げられます。インビザライン矯正をはじめとした治療により、適切な噛み合わせに整えることが可能です。

 

過蓋咬合(ディープバイト)の原因

 

過蓋咬合の原因には様々なものがありますが、原因として挙げられる事が多いものについて、以下でご説明いたします。

 

顎の位置や大きさ

 

過蓋咬合の原因として、顎の位置や大きさの不均衡が挙げられます。上顎が通常よりも前方に突出していたり、下顎が小さく後方に位置している場合、上下の前歯が過度に噛み合い、過蓋咬合が引き起こされます。

また、顎の成長バランスが崩れると、噛み合わせに問題が生じることがあり、遺伝的要因が影響することも少なくありません。このような場合、インビザラインやその他の矯正治療を通じて、顎の位置関係を調整し、適切な噛み合わせを実現することが可能です。

 

歯の生える向き

 

歯の生える向きが適切でない場合も、過蓋咬合の原因となります。例えば、上顎の前歯が過度に外側に傾いている、または下顎の前歯が内側に傾いている場合、噛み合わせが深くなりやすくなります。

この状態を放置すると、噛む力が特定の歯や顎関節に集中し、痛みや不快感を引き起こすことがあります。インビザライン矯正では、歯の角度や位置を少しずつ調整することで、正しい噛み合わせを取り戻すことが可能です。

 

口腔習慣

 

過蓋咬合は、日常的な口腔習慣によっても引き起こされることがあります。例えば、唇や頬を噛む癖、舌で前歯を押す癖、過度な噛みしめや食いしばりなどが原因となり、歯や顎に不自然な力が加わることで噛み合わせが深くなる場合があります。

これらの習慣を改善しないと、矯正治療後に後戻りを起こすリスクもあります。歯科医師と相談し、矯正治療と並行して習慣の見直しを行うことが、過蓋咬合の根本的な改善につながります。

 

奥歯の虫歯

 

奥歯に虫歯があると、過蓋咬合を引き起こすことがあります。特に、虫歯によって奥歯が欠けたり高さが低くなる、または奥歯自体を虫歯で失ったりすることで奥歯の高さが保てず、前歯に負担がかかって噛み合わせが深くなることがあります。

この状態を改善するには、虫歯の治療と矯正治療を組み合わせることが必要です。まず虫歯を適切に治療し、噛み合わせるための歯を整えてから、インビザラインによる矯正を進めることで、理想的な噛み合わせを目指すことができます。

 

過蓋咬合(ディープバイト)を放置するとどうなる?

 

過蓋咬合を放置すると、お口の中で様々なトラブルを引き起こします。トラブルとしてよく挙げられる例を以下でご紹介いたします。

 

見た目が気になる場合がある

 

過蓋咬合を放置すると、口元や顔全体の見た目に影響を与えることがあります。上下の前歯が深く噛み合いすぎていることで、口元が窮屈に見えたり、笑顔の際に歯並びが目立たなくなることがあります。

また、顔の下半分が短く見える場合もあり、全体的なバランスに違和感を与えることもあります。このような見た目の問題は、自己肯定感やコミュニケーションにも影響を及ぼす可能性があります。矯正治療を行うことで、噛み合わせだけでなく顔全体の調和も改善される可能性が高いです。

 

顎関節症になりやすくなる

 

過蓋咬合は、顎関節に過度な負担をかけるため、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。上下の歯が不均衡に噛み合うと、顎を開閉する際に関節が無理な動きを強いられ、痛みや違和感を感じることがあります。

さらに、顎を動かすたびに「カクカク」と音が鳴ったり、口を大きく開けられないといった症状も現れることがあります。顎関節症は放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすので注意が必要です。

 

発音や滑舌に悪影響が出る

 

過蓋咬合の状態では、上下の前歯が過度に噛み合うため、舌の動きが制限されることがあります。その結果、「サ行」や「タ行」などの音が発音しづらくなる場合があります。

また、滑舌が悪くなることで、話す際のストレスを感じたり、人前での発言に消極的になることもあります。特に、職業や日常生活で多く話す機会がある方にとっては大きな問題となる可能性があります。

 

歯茎を傷つけやすくなる

 

過蓋咬合では、下の前歯が上の歯茎に過度に当たることがあります。この状態を放置すると、歯茎が傷つきやすくなり、炎症や出血の原因となります。

また、歯茎がダメージを受け続けると、歯周病のリスクも高まります。特に、歯並びによる歯茎の傷は慢性的なトラブルを引き起こす可能性があります。矯正治療を通じて歯の位置を適切に調整することで、歯茎への負担を軽減し、健康な口腔環境を維持することが可能です。

 

歯の寿命が縮まりやすくなる

 

過蓋咬合では前歯が適切に噛み合っていないために奥歯に過度な負担がかかり、奥歯の摩耗や破折などを起こしやすくなります。また、虫歯などで治療を受けても理想的な詰め物や被せ物をするのが難しく、治療を繰り返すことも多いです。

過蓋咬合は歯の寿命を縮めてしまう一因となります。歯の健康を長期間維持するためには、早めに矯正治療を行い、負担を分散させることが大切です。

 

胃腸への負担が大きくなる

 

過蓋咬合が原因で噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかりと咀嚼できないことがあります。十分に噛まずに飲み込むと、胃腸に負担がかかり、消化不良や胃もたれの原因になることがあります。

また、咀嚼不足は栄養の吸収効率を低下させることもあり、全身の健康状態に影響を及ぼす可能性があります。矯正治療によって噛み合わせを整えることで、食事をしっかりと楽しむことができ、胃腸の負担を軽減することができます。

 

インビザラインで過蓋咬合(ディープバイト)を治療するのにかかる期間

 

インビザラインで過蓋咬合を治療する場合、一般的には1年半から2年程度の期間が必要とされています。ただし、症例の重症度によっては期間が前後することもあります。

 

カウンセリング・精密検査・治療計画の作成(約1カ月)

治療開始前に、精密検査やシミュレーションを行い、詳細な歯の動きを計画します。シミュレーションを作成することで治療期間の目安もわかるようになります。また抜歯が必要か、IPRが必要か、なども確認することができます。

 

歯の移動期間(1年半~2年)

矯正治療の中心となる期間で、マウスピースを約1週間ごとに交換しながら歯を適切な位置に移動させていきます。過蓋咬合の場合、前歯の圧下や奥歯の挺出が重点的に行われます。

途中でマウスピースの適合が悪くなった場合は再スキャンを行い、追加のアライナーを使用しながら理想の歯並びへと近づけていきます。

 

リテーナーによる保定期間(1年〜)

歯が新しい位置に慣れるための期間で、リテーナー(保定装置)を装着して後戻りを防ぎます。矯正治療終了直後は日中も出来るだけリテーナーをつけて過ごしていただき、ある程度時間が経ったら、夜だけの使用へと移行していきます。

 

インビザラインで過蓋咬合(ディープバイト)を治療するのにかかる費用

 

インビザラインで過蓋咬合を治療する場合、総額で60万円~100万円程度が相場とされています。ただし、治療の複雑さや歯科医院によって費用は異なります。

 

初期費用(3〜5万円程度)

治療開始前の精密検査や診断、治療計画作成にかかる費用です。お口の中の詳細な資料採りやシミュレーションも含まれます。一番始めの治療相談のみは無料で行っている医院も多くあります。

 

治療費(50万円~100万円程度)

マウスピースの作成や治療に必要な費用です。部分矯正を行う場合は費用が少なくて済みますが、過蓋咬合の治療には全体矯正が必要な場合が多く、その場合は100万円程度の費用がかかることが多いです。

 

保定費用(5万円~10万円程度)

治療後のリテーナー作成や、後戻りを防ぐための保定費用です。

 

インビザラインで過蓋咬合(ディープバイト)を治したい方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください

 

高知市の「アポロニア歯科クリニック」は、インビザライン矯正を専門に行い、多くの過蓋咬合(ディープバイト)症例を治療してきた実績があります。患者様一人ひとりのお悩みに寄り添い、丁寧なカウンセリングを通じて、最適な治療計画をご提案します。

透明なマウスピースによる快適な治療を提供し、噛み合わせの改善だけでなく、健康的で美しい歯並びを実現します。

初回相談は無料で、お電話でのご予約が可能です。過蓋咬合を早めに改善したいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

(初回)矯正予約はこちら

 



診療時間
お問い合わせ
ご予約