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虫歯ゼロを実現するいちばん簡単な方法は?

「虫歯ゼロ」って、実はカンタン?!

「虫歯ゼロ」と聞くと、ものすごく難しいことのように思えますが、実はワリと簡単です。
実際、わたしが学校検診で子どものお口を診ていても、虫歯ゼロの子どもはたくさんいます。小学生で虫歯ゼロの子どもは、お口の中の虫歯菌の数が少ない状態で保たれているので、成人しても「虫歯ゼロ」をキープできる可能性が高いです。
子どもの頃に「虫歯ゼロ」を実現しておくと「一生歯で苦労しない」と言っても過言ではありません!
みなさんも、ぜひトライしてみてください。

「虫歯ゼロ」のためには「虫歯の原因」を知ろう!

では、子どもの「虫歯ゼロ」を実現するには、どうすればいいのでしょうか?
「虫歯ゼロ」の実現には、まず虫歯の原因を知り、それぞれの対策を行う必要がありますが
実は、虫歯の原因はたった3つしかないのです。

虫歯の原因その1 砂糖(飲食の回数)

砂糖(糖質)が虫歯の原因であることはご存知でしょう。ただ「砂糖の量を減らす」よりも「食事の回数を減らす」の方が重要であることは、あまり知られていません。
ただ「食事」と言っても、水・お茶以外の飲み物を飲むことは「食事」に含みます。ジュースやスポーツドリンクには、びっくりするくらいの糖分が含まれていますからね。移動中にガムを噛んだりアメ玉ひとつ舐めても、1回にカウントされます。
逆に、夕飯のあと続けてデザートを食べる場合などは、たとえそれがお砂糖タップリのケーキであったとしても、夕飯1回分にしかカウントされません。

このように食事の回数をカウントし、1日の食事回数を4回に抑えることができれば、ほぼ虫歯にならないとされています。

虫歯の原因2 虫歯菌の量(汚れ)

虫歯菌の住みかは、歯の表面の汚れ(歯垢)の中です。この汚れをしっかり落とすことができれば、虫歯菌の数は減り、虫歯になることもなくなります。
磨き残し率が30%を切ってくると、ほぼ虫歯にならない状態になってきます。
ただ、磨き残し率30%を切るのは、歯ブラシだけでは不可能です。いちばん虫歯リスクの高い歯の間の部分を、糸ようじでお掃除する必要があります。
また、生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌がいません。
この状態を維持できれば良いのですが、ご両親や兄弟、おじいちゃんおばあちゃんなど、身の周りの人と食器を共有したり、口移しで食べ物を与えたりしているうちに、赤ちゃんのお口に虫歯菌が伝染してしまいます。
しかしながら、虫歯菌は感染力の弱い細菌ですので、お口の菌のバランスが固まる5歳頃まで感染させないと、それ以降は虫歯菌がお口に入ってこれなくなると言われています。

虫歯の原因3 歯の強さ(歯質)

虫歯菌は、エサであるお砂糖を食べると、強い酸のウンチを出します。
この強い酸のウンチが歯を溶かし、歯に穴をあけてしまいます。
ところが、このような酸に対する「歯の強さ」は、人によっても違いますし、また地域によっても違います。
100年以上前のことですが、イタリアのナポリ地方(日本でも人気の丸いピッツァはナポリが発祥です)の人々は、なぜかものすごく歯が硬く、とくに熱心に歯を磨く訳でもないのに、ほとんどの人が虫歯にならないことが判りました。
虫歯予防の研究者が調べたところ、原因はナポリの井戸水。
ナポリの人たちが使っていた井戸水は、ミネラル分が非常に多い硬水だったのです。なかでもフッ素(フッ化ナトリウム)という成分が豊富に含まれていて、様々な研究の結果「フッ素を摂れば、歯が硬くなり、虫歯にほとんどならない」ということが明らかになりました。
この「ナポリの井戸水の研究」から、現在の「フッ素による予防法」が確立されたのです。

で、どうしたら「虫歯ゼロ」になるの?

さて、3つの虫歯の原因ですが「虫歯ゼロ」を実現するには、そのうちどれかひとつの対策だけで大丈夫なんです!

1.こどもの食事回数をきっちり管理する
2.徹底的にこどもの歯を磨き糸ようじもきちんとする
3.こどもが寝る前にフッ素ジェルを歯に塗る

この3つの対策のうち、いちばん簡単な方法は「3.こどもが寝る前にフッ素ジェルを歯に塗る」ではないでしょうか?
食事の回数をきっちり管理……と言っても、親が見てないところで、なにか食べてしまうかもしれません。徹底的に歯みがきするのも、眠くてぐずる子どもの歯みがきの大変さを考えれば、いつも100%はムリでしょう。
でも、フッ素ジェルをちょっと塗るだけなら、とても簡単です。これさえちゃんと塗っていれば、他の対策が甘くなったとしても、だいたいなんとかなります。

虫歯ゼロを実現するいちばん簡単な方法、お試しになってみませんか?

アポロニア歯科では、フッ素塗布を保険診療で気軽に受けられる「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認められております。
また、フッ素をご家庭でも簡単に使える方法のご指導に力を入れております。
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