インビザライン矯正とホワイトニング、同時に進めたいとお考えのかたも多いのではないでしょうか。
歯の美しさを追求する方にとって、この二つの治療は非常に魅力的です。しかし、同時に行うことで注意が必要な点もあります。
本記事では、インビザライン矯正中にホワイトニングを併用する際のメリットや注意点、推奨される最適なタイミングについて詳しく解説します。
美しい歯並びと白い歯を手に入れるために、より効果的な治療計画を立てましょう。
インビザライン矯正中にホワイトニングはできる?
「インビザライン矯正中にホワイトニングはできるのか?」という質問は多くの患者様から寄せられます。結論として、インビザライン中にホワイトニングを行うことは可能です。
ワイヤー矯正の場合、歯に器具が固定されるためホワイトニングが難しい一方で、インビザラインでは透明なマウスピースを使用するため、取り外してホワイトニングができます。この柔軟性はインビザラインの大きなメリットです。
ただし、ホワイトニングにも自宅で行う「ホームホワイトニング」と歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」があり、それぞれ異なる特徴と効果を持ちます。ご自身の生活スタイルや目指す理想に合ったホワイトニング方法を選ぶことが重要です。
インビザライン矯正中にできるホワイトニングの種類
インビザライン矯正中には、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングが行えます。それぞれ即効性や持続性など異なる特徴とメリットがあり、目的に応じて選ぶことが可能です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が行うホワイトニングです。高濃度の薬剤と専用ライトを使用し、短時間で効果を実感できるのが特長です。
一般的に施術は1〜2時間で行われ、数回の通院で歯のトーンを大きく変えることが可能です。インビザライン矯正中であっても、この施術はアライナーを外して行います。施術後はアライナーをすぐに装着し、治療への影響を最小限に抑えます。
ただし、即効性がある分、歯の一時的な知覚過敏症状が出ることもあるため、注意が必要です。
費用は医院によって異なりますが、1回の施術で数万円程度が一般的です。即効性を重視し、短期間で歯の白さを実現したい方には最適な選択です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは自宅で行う方法で、患者様専用のマウスピースと薬剤を用いて行います。通常、1日2時間以上装着することで1〜2週間で効果を感じられます。
インビザライン矯正中の場合、新たにマウスピースを作製する必要がなく、アライナーを活用してホワイトニングが可能です。ホームホワイトニングの利点は、自宅で自分のペースで進められ、白さが持続しやすいことです。
一方で、即効性はオフィスホワイトニングに比べると劣り、効果を実感するまで時間がかかることがデメリットです。
費用はオフィスホワイトニングに比べて抑えられることが多く、数万円程度で行えることが一般的です。自分のペースで歯を白くしたい方に適しています。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併行して行う方法です。即効性のあるオフィスホワイトニングと、持続性を高めるホームホワイトニングを組み合わせることで、より短期間で効果を高めつつ、白さを持続させることが可能です。
インビザライン矯正中にも行えるため、矯正と同時進行で理想の白い歯を目指せます。デュアルホワイトニングの最大のメリットは、オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性を兼ね備えていることです。
後戻りしにくい効果が得られるため、長期的な白さを維持したい方に最適です。ただし、2つの方法を併用するため、費用は他の方法よりも高くなる傾向があります。
インビザラインとホワイトニングを同時に行う際の注意点
インビザラインとホワイトニングを同時に行うことには注意点もあります。治療開始前によく注意点を理解した上で進めるようにしましょう。
アタッチメント部分に色むらが生じる
インビザライン矯正中には、歯を動かしやすくするためにアタッチメントと呼ばれる小さな突起物が歯の表面に取り付けられます。このアタッチメントがホワイトニングの際に障害となり、薬剤が十分に作用しないため、色むらが生じることがあります。
矯正中にホワイトニングを行うと、アタッチメント部分と周囲の歯との色調が異なることがあり、矯正終了後にアタッチメントを外した際、白さに不均一が見られる可能性があります。
そのため、ホワイトニングを行うタイミングは、アタッチメントを外してからが望ましいです。矯正後の仕上がりの見た目を考慮し、インビザライン治療後にホワイトニングを行うことを検討すると、色ムラを防ぎ、より均一な白さを実現できます。
知覚過敏になりやすい
インビザライン矯正では、歯に圧力をかけて移動させるため、歯が一時的に外部刺激に対して敏感になることがあります。この状態でホワイトニングを行うと、強い薬剤がさらに刺激を加えることで、知覚過敏を引き起こす可能性が高まります。
特に矯正治療の初期や新しいアライナーに交換した直後は、痛みや違和感を感じやすいため、ホワイトニングの薬剤がしみやすくなることがあります。また、歯の移動により歯の根が露出することがあり、この部分は特に敏感です。
知覚過敏のリスクを最小限にするためには、ホワイトニングは矯正治療が完了し、歯が安定した後に行うのが理想的です。
薬剤が均等に浸透しづらい
インビザライン矯正中にホワイトニングを行う場合、薬剤が均等に歯へ浸透しづらいことがあります。これは、歯が動く過程でまだ歯並びが整っていない部分や、アライナーが歯の表面に均等に密着しないことが原因です。
特に重なり合っていたり、隙間がある部分では、薬剤の浸透が不均一となり、ホワイトニングの結果にムラが生じることがあります。
加えて、アライナーの内側の形状によって薬剤が溜まりやすい箇所とそうでない箇所が出るため、仕上がりに差が出る可能性があります。
これらの理由から、ホワイトニングはインビザライン矯正の終了後、歯並びが安定してから行うことで、均一な白さを手に入れやすくなります。
インビザライン矯正中にホワイトニングを行うベストなタイミング
インビザライン矯正中にホワイトニングを行うベストなタイミングは「保定期間」です。保定期間とは、歯が理想の位置に並んだ後、その位置を維持し後戻りを防ぐための期間を指します。
この期間中はアタッチメントが外れているため、ホワイトニング剤が歯に均等に行き渡り、色ムラが生じにくいというメリットがあります。さらに、保定期間は歯が安定しており、歯並びが整っているため、薬剤の効果がより均一に発揮されます。
インビザラインの保定期間には「ビベラリテーナー」というマウスピースを使用しており、このリテーナーを使用したホームホワイトニングが可能です。また、オフィスホワイトニングを選ぶこともでき、歯科医院での施術で短期間で効果を実感できます。
このように、矯正治療が完了し、歯が整った状態でホワイトニングを行うことで、最も効果的に白さを引き出すことができます。
インビザラインの治療をお考えの方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へご相談ください
インビザラインの治療をお考えの方は、高知市の「アポロニア歯科クリニック」へぜひご相談ください。
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